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たそがれ清兵衛 ★★ [movie ★★]

<2002年:日本>

2002年度の日本アカデミー賞で全部門優秀賞を制覇した名作ですが、誰にでも楽しめる作品かというとちょっと傾向に偏りがある作品だと思います。
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この映画を観たあとは、庄内地方(現山形地方)の方言「~がんす。」という響きがとても耳に残ります。
子役も含め、全役者が当時の庄内地方の人間を自然に演じきっていると感じますが、映画なので現代の日本人が聞いて分かるように大幅に言葉づかいが修正されていると思います。
(大学時代に、山形から上京していた同級生が実家と電話で話しているのを横で聞いていたら、本当に全く理解できませんでした。分かったのはXX大学とかの固有名詞だけでした。)

映画としては決闘シーンが2回ある以外は、日常の日々の暮らしがたんたんと描かれていて単調なので、今時のハリウッド映画(冒頭でつかみがあって、それ以降もアクションの連続といった作り)に慣れている方には眠くなってしまう作品でしょう。
しかしそれがむしろ当時の侍はどういう生活をしていたのかを見せてくれるので、とても興味深く観ることができます。
幕末における動乱時代の地方侍が、自己を捨てて家族を愛し友人や義理人情などを大切にする生き様は、人間が大切すべきことは何かを教えてくれると思います。(そういったことがあまり押し付け的になっていないのがよい)

本作品の監督山田洋二氏は、この作品に続き藤沢周平氏の原作を題材とした「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」と「たそがれ清兵衛」の二番煎じを製作しています。(三部作ということになっていますが、本作のヒットで気を良くした映画会社が無理に企画を進めたのではと思ってしまいます。)
残念ながら「隠し剣 鬼の爪」「武士の一分」ともに(いい映画ですが)、この「たそがれ清兵衛」を超えることはできなかったようです。

予告編 ↓



たそがれ清兵衛 (新潮文庫)

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  • 作者: 藤沢 周平
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1991/09
  • メディア: 文庫



たそがれ清兵衛 [DVD]

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コメント 4

MK

武士の日常生活と言えば、黒澤明が「七人の侍」を撮った時も最初は武士の朝から夜までの日常の出来事をなるべく正確に再現するような話にしたいということでいろいろ調べたそうですよ。結局細部がわからずに断念したらしいのですが、その時調べた中に武士が農民を助けてお礼に米をもらったというようなエピソードがあったらしく、そこから「七人の侍」の話になっていったそうです。「武士の一分」と関係ない話でした…
by MK (2009-07-05 21:23) 

u4

たそがれ~では、夜のシーンでは当時はこれぐらい暗い中で生活していたというのをできるだけリアルに表現しているそうですね。
ちょんまげ姿も、ひげのように前頭葉部に毛が生えているのもリアルな表現だなぁと思いました。
by u4 (2009-07-05 23:12) 

MK

あ、ごめんなさい「たそがれ清兵衛」でしたね。確かに月代を毎日ちゃんと剃っていつも青々しているはずもなく、そのあたりのリアルさというのが物語の登場人物の感情にも真実みを与える効果があったのではないかと思います。
by MK (2009-07-06 00:18) 

u4

あれが生えて伸びると素浪人になっちゃうわけですね。
リアルさがどこまで伝わるか、は微妙なところかなぁとは思います。
by u4 (2009-07-07 22:51) 

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